こんにちは!やまちゃんです。
今回は、ラウンドアバウトの通行方法について解説したいと思います。

ケアンズでレンタカーを借りて運転する場合、最も緊張するのがロータリーの形になった交差点、ラウンドアバウトです。オーストラリアでは本格的に導入されていますが、日本にはまだまだ少なくラウンドアバウトを経験したことのある人は少ないのではないでしょうか?

ケアンズには、このラウンドアバウトが市内市外とわずたくさんあります。特に市外のラウンドアバウトは、速度が出ている車も多く車線の数も2車線で通行方法が複雑になっています。そのためこのラウンドアバウトは最も事故の多い場所と言われています。

ラウンドアバウトの通行方法を詳細に記載しておくので、ケアンズで実際にレンタカーを使って走る前に必ず確認しておいて下さい。

ラウンドアバウトの目印

ラウンドアバウトの標識

上の写真は、ケアンズ市外のラウンドアバウト直前にある標識です。ラウンドアバウトの交差点がある約100mくらい前に必ずこのような標識があります。この標識は単にラウンドアバウトがあるということだけではなく、「車線数」や「どの車線を走るべきか」という情報も併せて読み取る必要があります。詳細は、次章の「市外のラウンドアバウトの標識の見方」をご覧ください。

更にラウンドアバウトに近づくと下の写真の様な速度制限の看板が出てくるので、表示速度以下まで速度を落とすようにして下さい。ケアンズ市外の場合、直前まで道路は制限時速が80㎞/hや100㎞/hというところが多いので、一気に減速が必要になります。急ブレーキにならないようにラウンドアバウトの標識が見えたら徐々に減速していくようにして下さい。

スピード制限

ラウンドアバウトの標識の補足ですが、ケアンズ市内の小さなラウンドアバウトの場合は、市外の標識とは異なり下の写真の様な標識が数十メートル手前にあります。

ラウンドアバウトの標識

市外のラウンドアバウトの標識の見方

ケアンズ市外ではよく見る下の写真のようなラウンドアバウトの標識。これはこの先にラウンドアバウトがあるというだけではなく、「車線数」「どの車線を走るべきか」という情報も読み取ることができる重要な標識になっています。必ず見方を頭に入れておいて下さい。

ラウンドアバウトの標識の見方

標識からラウンドアバウトの車線数を読み取る

下の写真の標識の場合、ラウンドアバウトは2車線だと読み取ることができます。基本的にはラウンドアバウトに入る前の車線数とラウンドアバウト内の車線数は同じです。

ラウンドアバウトの標識の見方

標識からどの車線を走るべきか読み取る

下記の標識を例としてキュランダ(Kuranda)もしくは、マリーバ(Mareeba)に行きたい場合は、車線1を走行します。ラウンドアバウト内では車線変更は厳禁なので、必ずラウンドアバウトに入る前に左側の車線に寄っておくようにして下さい。

ラウンドアバウトの走行車線

次にポートダグラス(Port Douglas)もしくは、モスマン(Mossman)に行きたい場合は、下の写真のように車線1、車線2のどちらを走行しても構いません。

ラウンドアバウトの走行車線

MT MILLMAN DRに行きたい場合は、下の写真のように車線2を走行します。

ラウンドアバウトの走行車線

難しいという人のための覚え方

どっちの走行車線を走ったらいいか覚えられないという人は新たなルールを覚えようとしているためです。基本的には日本の交差点と同じです。

左折したいとき:
車線1(左側車線)を走行する。日本の交差点でも左折するときはあらかじめ左側に寄りますよね。

直進したいとき:
車線1もしくは、車線2を走行する。日本の交差点でも直進する場合は、左車線、右車線(右折専用を除く)どちらでも構いませんよね。

右折したいとき:
車線2を走行する。日本の交差点でも右折したいときは右側車線に寄りますよね。

ラウンドアバウトの基本ルール

ラウンドアバウトには基本ルールがあります。

1.時計回り
かなり危険な行為なのですが、ラウンドアバウトを走ったことの無い人がやってしまいがちなミスです。右折をしようとして、反時計回りに回り事故を起こすケースがあります。必ず時計回りに回るようにしてください。

2.右側から来る車が優先
ラウンドアバウトに入る際に右側から来る車が最優先となります。要は、先にラウンドアバウトに入っている車が優先ということです。右側から来る車がないことを確認し、ラウンドアバウトに入るようにして下さい。

3.ラウンドアバウト内での車線変更禁止
これもラウンドアバウトを経験したことの無い人がやってしまいがちなミスですが、ラウンドアバウト内での車線変更は禁止です。1車線のラウンドアバウトもありますが、ケアンズ市外は2車線のラウンドアバウトが多いです。後程、記載しますが車線変更はとても危険な行為です。間違えた車線に入ってしまった場合は、車線変更せず一旦ラウンドアバウトを出てから向きを変えて再度進路変更を行う様にします。

ラウンドアバウトの走り方

ラウンドアバウトが2車線の場合の走り方を記載します。2車線のラウンドアバウトが走ることができれば、1車線は問題なく走れます。2車線の時の方が注意しなければならない点が多いんですよね。ラウンドアバウトが2車線か1車線かは、基本的にはラウンドアバウト侵入前の道路が2車線であればラウンドアバウトも2車線になっています。ケアンズの市外で最も多いのがこの2車線のラウンドアバウトですが、これから紹介するようなきれいな十字交差点のラウンドアバウトになっていない場合も多々あります。しかし、基本は同じなのでしっかり覚えてから走るようにして下さい。

ラウンドアバウト左折のやり方と注意点

ラウンドアバウト左折のやり方

左折したい場合は、ラウンドアバウトに入る前にあらかじめ左車線に寄っておきます。右から車が来ている場合は、ラウンドアバウトに入る手前で一旦停止します。来ていなければ、左ウインカーを出してラウンドアバウト内に入り、左に抜けて行きます。

再度、整理しておきます。

  • ラウンドアバウトに入る前からあらかじめ左車線に寄っておく
  • 右から車が来ている場合は、ラウンドアバウトに入る手前で一旦停止(先にラウンドアバウト内に入っている車が優先)
  • 左ウインカーを出して左に抜けていく

要注意点

ラウンドアバウト左折時の注意点

左折する場合は、必ず左車線から入ります。右車線から入って左折をしようとすると、左車線の直進者と出口付近で衝突してしまう可能性があります。初心者がやりがちな最も多い自己のパターンです。また、間違えたからと言ってラウンドアバウト内で右車線から左車線への車線変更するのも厳禁です。

ラウンドアバウト直進のやり方と注意点

ラウンドアバウト直進の走り方

直進したい場合は、左車線、右車線どちらを走っても構いません。特に難しいことはありませんが、注意点を念のため記載しておきます。

直進時の注意点

直進時、特に日本人がやってしまいがちなのがウインカーの出し忘れです。日本では、交差点を直進する際はウインカーを出しませんよね?しかし、ラウンドアバウトの場合、左ウインカーを出す必要があります。これは、「ラウンドアバウトから出ます」という意味だと理解すれば覚えやすいと思います。

あとは、直進時に限らず共通して言えることですが、ラウンドアバウト内での車線変更は厳禁です。直進の場合は左車線、右車線どちらを使用しても構いませんがラウンドアバウト内に入ったらその車線を必ず維持するようにして下さい。

ラウンドアバウト右折のやり方と注意点

ランドアバウト右折時の走り方

右折したいとき、または、Uターンしたいときは必ず右車線からラウンドアバウトに侵入してください。

右折・Uターン時の注意点

右折・Uターン時のみの注意点というのは特にありません。ただ、何度も記載していますが共通して以下の2点は注意してください。

  • ラウンドアバウト内での車線変更は禁止
  • ラウンドアバウトから出る場合は、左ウインカーを出す

ラウンドアバウトのウインカーの出し方

ラウンドアバウトでのウインカーの出し方は、入り口と出口で異なります。

ラウンドアバウトに入る時のウインカーの出し方

ラウンドアバウトに入る時のウインカーの出し方は、日本の交差点と同じです。左折時は左、直進時は不要、右折時は右ウインカーを出して侵入します。

左折したいとき

左ウインカーを出してラウンドアバウトに入ります。

直進したいとき

ウインカーを出す必要はありません。

右折・Uターンしたいとき

右ウインカーを出してラウンドアバウトに入ります。特に抵抗があるのが、この右折時です。ランドアバウトは時計回りに回るのに侵入する際は右ウインカーを出すというのが最初は違和感がありますが、これは後続車に自分は右折しますよと知らせるためのものなので、必ず右ウインカーを出します。

右折・Uターンする場合は右車線でランドアバウトに侵入しますが、このとき左ウインカーを出してしまうと、右車線を走行しているのに左折しようとしているの?と後続車に驚かれてしまいます。

ラウンドアバウトを出る時のウインカーの出し方

左折時・直進時・右折時、全て左ウインカーを出してラウンドアバウトから出ます。これは、後続車にラウンドアバウトから出ることを知らせる意味があります。

ウインカーの出し方まとめ

最後にもう一度整理しておきます。

  • 左折時:左ウインカーで侵入し、左ウインカーで出る
  • 直進時:侵入時はウインカー不要、左ウインカーで出る
  • 右折・Uターン時:右ウインカーで侵入し、左ウインカーで出る