こんにちは!やまちゃんです。
今回は、興味の無い人が多いかもしれませんがオーストラリアの検疫チェックについて書きたいと思います。主に「私の過去の体験」と、「どういったものが検疫チェックに引っかかるのか」、「検疫の申告方法」の3点について記載しています。違反すると罰金で旅費が吹き飛ぶので気になる人は読んでみて下さい。
やまちゃんのケアンズ空港検疫チェック体験
最近ではテレビ番組でもオーストラリアの税関・検疫チェックが取り上げられることが多く、入国の際に持ち込んでは駄目な食べ物などを持ち込もうとして、検疫官と客との言い争いをしているシーン観たことがある人も多いかもしれませんね。
あれはテレビだけの世界ではなく実際に厳しいです。私自身も日本では一度もないのにケアンズ空港では過去何度かチェックを受けたことがあります。私が受けたチェックパターンは大きく分類して以下の3パターンです。
- カバンの中身を全て出さされチェックされる
- ボックスに入れられ身体チェックをされる
- 検疫チェック犬により、持ち物チェックをされる
日本人がよく引っかかるのは、カバンの中身チェックによるタバコの大量持ち込み、持ち込み禁止の材料が使われている食べ物やお菓子といったところかなと思います。タバコに関しては、iQOSはどうなの?と疑問に思う方もおられると思いますが、その点に関しては次章に少しだけ詳しく記載しておくのでそちらをご覧ください。
下の動画は、私がケアンズ国際空港で入国時にビーグル犬に検疫チェックされたときの動画です。
袋の中に日本から持ち込んだ栗ご飯の残りがあったので、動画には映っていませんが後から説明に苦労しました。オーストラリアには「栗ご飯」なんてものがないので、「栗」だとなかなか分かってもらえませんでした。英語が単に悪かっただけなんですけどね。「モンブラン」とか「マロン」とか必死に言って頑張ってたのですが、栗って「chestnut」だったんですね。
オーストラリアに持ち込んではいけないもの
では、オーストラリアに何を持ち込んだら駄目なのか?日本で飛行機に乗る前に買ったお菓子も駄目なのか?という思う人も多いと思いますが、実際に駄目なものもあります。ここでは、どういったものが駄目なのか具体例を記載したいと思います。
持ち込んでは駄目なもの
オーストラリア国内で禁止されているもの
当然ですが、オーストラリア国内で禁止されているものを持ち込むのは駄目。例えば以下の様なものです。
- 違法薬物
- 鉄砲や武器
- など
大量のお酒
2250mlを超えるアルコール飲料は持ち込み禁止です。
タバコ
紙巻きたばこ25本、または25gを超えるタバコ製品。以前までは、50本で50gまでだったのですが厳しく変更されています。26本を超える場合は、捨てるか関税を払って持ち込むかどちらかを選ぶ必要があります。
ただ注意点としては、超えて持ち込む場合は超えた分だけ税金を支払うのではなく持ち込み分全本数に関税が課せられます。
例)
26本を持ち込んだ場合、超過の1本だけではなく26本に対して関税が課せられる。
関税額は1本あたり約0.7AUドルと言われているので、26本の場合18.2AUドルとなります。1AUドル85円換算だと1,547円です。20本入りのタバコ1箱だと、約1,190円です。1カートン持ち込むと11,900円です。金額的にはかなり高いですが、現地でタバコを買うと20本入りのタバコが1箱約3,000円くらいします。めちゃめちゃ高いです。
旅行中タバコを我慢できないという人は、関税を払ってでも持ち込む方が結果的には安くなります。
※iQOSについて
iQOSは、オーストラリアに無いため税関の人の認知度がまだ低く場合によってはスルーされることもありますが、基本的にはタバコに分類されます。よって、普通のタバコと同等に考えておくのが無難です。
卵・卵製品
生卵やゆで卵など卵の持込は禁止。しかし、マヨネーズやのり玉ふりかけ、チャーハンの素、卵粥などのように加工された卵製品や卵が加工されて具材として入っている様なもに関しては、次のの条件を満たしていれば持込可です。
a) 常温で6ヶ月以上保存可能なもの
b) 商業的に製造・包装された製品
c) 1kgもしくは1ℓまでの量であること
d) 本人の個人消費目的であること
乳製品
乳製品は、安全と認定されている国や地域で生産、加工された製品であれば持込OK。個人消費が目的の場合は、固形の乳製品は10kg、液体は10ℓ、液状の濃縮食品は2ℓ、乾燥食品は2kgまで持込が許可されています。
しかし、100mlを超える容器に入った液体物は機内に持ち込み禁止なので、飛行機に乗る前にチェックインカウンターで預ける必要はあります。
肉および肉製品
肉製品は常温で6ヶ月以上保存可能な市販の缶詰やレトルト食品、瓶詰め製品であれば持ち込みOK。
魚
魚の内臓を除去してあること、常温保存可能な(開封するまでは冷蔵・冷凍の必要がない)製品であることが確認できれば10kgまで持込OK。但し、サケ科の魚は缶詰のみ持込OK。
種やナッツ
ナッツ関係は、お菓子などにも含まれていることが多く気になるところですが、持ち込みOKなものとNGなものがあります。下記は、持ち込みが許可されているものの例です。カシューナッツ、アーモンド、マカダミアナッツはOKですね。
持込が許可されているナッツ(未加工)の例:
カシューナッツ、アーモンド、ブラジルナッツ、マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツ、ピーカンナッツ、ピスタチオ、クルミ
持込が許可されている種子(加工済み)の例:
ソラマメ、ヒヨコマメ、トウモロコシ、エンドウ、カボチャの種、ゴマ、ヒマワリの種、大豆
持込が許可されているナッツ(加工済み)の例:
カシューナッツ、アーモンド、ブラジルナッツ、マカダミアナッツ、栗、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ピーカンナッツ、松の実、ピスタチオ、クルミ
野菜や果物・穀物
冷凍(未調理)および生の果物、野菜の持込は原則禁止されています。
種、根、皮が含まれていないドライフルーツや乾燥加工した野菜は、申告の上検査で問題が見つからなければ持ち込みOK。ただし、乾燥していても未調理の豆や穀物は持ち込めないので注意。製粉されていれば持ち込みOK(例: 大豆、小豆、胡椒など)。
玄米のように穀物で外皮が取り除かれていないものは、事前に検疫処理を施し輸入許可を取得しなければ持ち込めません。ぬかは持込OKです。精米済みの米は申告の上、10kgまで持ち込めます(未開封の市販品のみ)
生きている動物
日本からは犬、猫以外のペットは連れていくことはできません。また、連れていく場合はオーストラリアの検疫当局から輸入許可証を取得する必要があります。輸入許可証の発行は農業省(Department of Agriculture: DA)のホームページの指示にしたがってオーストラリアに直接お申し込まなければなりません。
検疫の申告方法
機内で入国用旅客カードが配られます。このカードは法的書類になるので、渡航者本人が正確に記入しなければなりません。偽って書くと罪に問われることもあります。
入国用旅客カードは、英語版が配られることがありますが日本語版もあるので英語版が渡された場合は、日本語版の有無を客室乗務員に聞いてみて下さい。英語版だったから何が書いているかわからずに申告漏れしてしまったは基本的に通用しません。
この入国カードは検疫に関する申告の役割もあります。良く読んだ上で、もし質問に該当するものがあれば必ず「はい」に印をつけてください。申告を怠ると罪に問われますが、禁止品を持っていても申告すれば罪に問われることはありません。申告すべきかどうか分からない場合には入国カードの質問に「はい」と答え、申告してください。
実際の飛行機を降りてからの流れは次のようになります。
- 飛行機を降りる
- 入国審査を受ける
- 荷物を受け取る
- 検疫検査
飛行機を降り、入国審査官にパスポートと入国カードを渡し入国審査を受けます。入国審査をパスすると、パスポートと一緒に入国カードも返却されます。次に荷物を受け取りに行くのですが、荷物を受け取りに行くまでの間に検疫用ごみ箱があります。もし、入国カードで申告していない持ち込めない物があればここで捨てて下さい。検疫検査場にくると検疫検査を受けます。この時に係員に入国カードを渡してください。その後は係員の指示にしたがえばOKです。
入国用旅客カードの英語版と日本語版のサンプルを下記に添付しておきます。参考にしてください。